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-デザインから素材まで-


- デザインから素材選定までを丁寧に -

 

設計の際にはどのような素材をしようするかを、その多くはサンプルを取り寄せてお客さまにお見せし進めて参りますが、時には実際に使用する材料を直に選定まで行うこともあります。ここでは無垢材を木材市場まで足を運び、選定まで行った扉の設計プロセスをご紹介します。

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門扉のように設えた大きな扉

​マンションリフォームの場合、玄関扉をリデザインすることは難しいため、玄関スペースと居住スペースの境に、住まいの構えとなるような大きな扉を設計しました。カウンターで使用するような無垢材を大胆に扉に転用した、誰も作ったことのないチャレンジングなデザインです。

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ファーストプレゼン

当初より、無垢材での利用をご提案していましたが、その他にガラスとスチールフレームで構成する案や突き板を利用したスタイリッシュな案もご提案致しました。

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検討の進展

無垢材を使用することは決定し、部分的に使用するのか、大きく使用するのかの検討です。無垢材の幅/厚みなどの施工可能な寸法や、重量による吊り金具の選定、ガラス部分のサイズ感などの検討を職人と意見交換を行いながら進め、お客さまに確認していただきました。

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立体的な検討

それぞれがどのような見え方になるのかは、図面だけでの検討はなかなか難しいものです。スケッチを描き双方のパターンを検証しました。

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ディティールの検討

​案を検討していく際には詳細部分の検討も同時に行います。ガラス部分の納まりなど安全性なども鑑みつつ、野暮ったくならないように検証しています。

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木材選定

​最終的に無垢材を大胆に使用する案になりました。樹種もそうですが、これだけ大きな無垢材となると、ひとつひとつ無垢材の表情も大きく異なります。住まいの顔にもなる部分でしたので、お客さまにも実際に木材市場まで足を運んでいただき、一緒に選定致しました。

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選定した木材の合成スケッチ

​選定した木材で問題ないか、スケッチで検証しました。また、この間に製材業者とも相談しながら、最適なカットの方法も検討致しました。

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工場での仕上がりイメージの確認

製材加工後、建具業者の工場にて仕上がりの確認を行いました。結果は変わらないのかもしれませんが、最後まで気を抜かず、丁寧に進めています。

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​把手部分などその他の検証

いくら木材部分が良くても把手やそれらが干渉する部分の取り合いが野暮ったくなってしまったら元も子もありません。天井部分や引き手部分の検討などをスケッチでわかりやすく作成しています。

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完成後の様子(玄関側)

今回の事例では住まいの構えとなる部分に大胆な構成を用いることで大分チャレンジングな設計をしました。だからといってこれが大味で派手なデザインになってしまうのでは、ただコストがかかっただけのものになってしまいます。写真からもわかるように、すっと馴染んだデザインになっているのは、材料選びから加工まで、職人を交えた丁寧なプロセスを踏んだからこその結果だと思っています。